ホールガーメントニットをご存知ですか? 特殊なマシンを使い無縫製で仕上げる、立体編みのニットのことです。通常ニットは身頃や袖、肩などをはぎ合わせて作っ てあるので、各部分に縫い代がありますが、ホールガーメントニットにはその縫い代がありません。だから、肌に触れる凹凸が気になるということがなく、立体的に編んであるので、シルエットもすっきりとした印象に決まります。
今季のロングカーディガンは、シャリッとした風合いでほのかに艶のある素材で作りました。透け感があるほど薄く仕上げてあるので、重たくならず春夏らしいいで立ちに。フロントにはボタンをつけず、羽織り感覚で着こなすスタイルも軽やかです。また、肩の部分は切り替えのないラグランスリーブ風に仕上げ、どんな肩幅の方にでも自然にフィットするように設計してあるのも洗練された印象を作るポイント。
ストンとしたストレートシルエットは、パンツにはもちろん、タイトスカートなどとも好相性。オフィスでのきちんとした着こなしにも、休日のカジュアルな着こなしにもマッチする一着です。
身頃は天竺編みに、前立てと裾のリブはガーター編みに。編み地を切り変えることによって、ロング丈が単調にならず、着た姿もバランスよく決まります。ほどよく透け感のある編み地なので、女性らしく着こなせて、もたついた印象にならない軽さと清涼感。春はコーディネートのメインとして、夏は日よけや冷房対策として携帯するもの◎。
肩には編み模様を入れて、ラグランスリーブ風に仕立てました。肩の上部には細かなダーツを入れてあるので、袖は身体のカーブに沿ってきれいにフィット。同じダーツは袖口にも入っています。下にシャツを重ねて着ても窮屈になったりシルエットに響いたりしないように、アームホールには適度なゆとりをもたせています。
GALLARDAGALANTE MASTER PIECE 2019 SPRING AND SUMMER
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