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PROFILE
Text / Rie Miyata
宮田理江
（ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター）多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報などを発信。リアルトレンドを落とし込んだ着こなし提案も得意とする。コンサルタントとしてのビジネスも手がけ、企業向け提案、セミナー、イベント出演も多い。
今着られて秋も重宝する「シアー素材」トップスで最強コーデ
今着られて秋も重宝する「シアー素材」トップスで最強コーデ
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トレンドが続いているシアー（透ける）素材は、風が通って涼しいから、残暑シーズンにぴったり。さらに、秋から先には、かさばらないレイヤードに組み込みやすく、使い勝手のよい通年アイテムです。だから、夏のうちからワードローブに迎えておくのが、賢いおしゃれ支度のコツ。しかも、秋本番からはもう手に入りにくくなってしまいがちだから、見逃しはもったいない。肌をうっすらと透けさせて、暑苦しさを遠ざけながら、「ガリャルダガランテ」ならではの大人感やフェミニンをまとえる新作が登場。控えめな「ほんのり透け」で着こなしをアップデートさせてみませんか。
(c)Rie Miyata
ピンクのシアーシャツに、オレンジのパンツを合わせて、カラーブロッキングのコーデに整えたファッショニスタ。空気をはらんで、透明感を帯びたシャツが上半身を華奢見せしています。肌の透け具合が目立つ黒とは違って、明るい色のシアー素材は、肌色が見えにくくなっている点でもカジュアル使いに役立ちます。まだまだ９月も暑い日が続きそうです。秋から先はレイヤードやジャケットオンなどで使えるシアー素材を取り入れるスタイリングはいっそう重宝に。見た目のエアリー感や華奢見え３D効果、そしてフェミニン要素を兼ね備えた着こなしを楽しんでみてください。
オーバーサイズブラウスで楽ちん 大人っぽいニュアンスも
シアーブラウスと白ロングスカートのコーディネートで、エフォートレスで優美な着映えに。上半身に透明感が出るので、軽やかに仕上がります。着こなしのコツは、キャミソールの上から重ねて、うっすらと素肌を透かし見せること。オーバーサイズシャツならではの着痩せ効果も手に入ります。
清らかな白ベースの見え具合ですが、実際は白に近いピンクベージュという、シーンを選ばない絶妙の色味です。純白と違って、適度にニュアンスを帯びているから、大人っぽく着こなせます。
オーバーサイズのシアーブラウスはそのままパサッと羽織っても、ほんのりした透け感が生きて、フェミニンに仕上がるのがうれしいところ。肌に張り付かず、残暑でも心地よく過ごせそう。涼やかさに加え、肌の露出を控えてくれる穏やかさも兼ね備えています。
背中側はボタンが上から下まで並んでいて、後ろ姿のアクセントになっています。どこから眺めても様になる「360度仕様」の重宝ブラウスと言えるでしょう。
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バックコンシャスのほんのり透けブラウス きれいな落ち感あり
さわやかな風合いのブラウスは、残暑の季節にも重宝なウエアです。こちらは背中側の裾に切り替えを施して、裾だけを透かし見せたデザイン。色はオフホワイトとネイビーの２色から選べます。
前から見ると、身頃は割とシンプルですが、バックショットはほのかに透けていて、前後でドラマティックに着映えが異なる仕掛け。背中側に視線を集める「バックコンシャス」のトレンドをしっかり受け止めています。着丈も背中側のほうが長めという前後アシンメトリー（不ぞろい）になっているおかげで、きれいな縦落ち感が備わりました。ヒップ周りのラインを自然にぼかしてくれるうれしいメリット付きです。
裾のシアー感を生かすには、濃い色のパンツとのコンビネーションがおすすめ。裾越しにパンツ色が透けると、３D（立体）効果が生まれて、細感を引き出せます。秋から先にはショート丈ジャケットやブルゾンを重ねて、裾をあふれさせるのも、透け感を印象づけるスタイリングです。
袖はひじから先に、リブ編みで切り替えを施したから、動きが加わっています。両サイドにはスリットを切れ込ませて、軽快な着映えに。このスリットを利用して、前身頃の裾だけをウエストインして、背中側を目立たせる着方も選べます。前後での見栄えがガラリと変わる、意外感の高いトップスは、ソーシャルディスタンシングのお出かけ先でも一目置かれそうです。
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モノトーンでシックで透け感控えめ 奥行きとほんのり色香を
こちらは先にオフホワイトをご紹介したブラウスのネイビーです。色が変わるだけで、ムードがガラッと変わります。シックな雰囲気が濃くなるので、着ていけるシーンもぐっと広がりそうです。
ダーク寄りのネイビーだから、透ける部分に奥行きが感じられ、腰周りをすっきり見せてくれます。シアー素材のおかげで風が通り、透け見える素肌がほんのりした色香も演出。ネイビー系でまとめるコーデはドレッシーな着映えに導いてくれます。
繊細な凹凸を帯びた梨地織りだから、肌に張り付かず、涼やかな肌触り。身幅が割とゆったりしているおかげで、伸びやかで楽ちんな着心地です。袖先のリブ編み部分との、質感の違いもくっきり。少し袖をたくし上げて、素肌の透明感を際立たせる小技も効果的です。
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体型をゆるっとぼかすメッシュニット 縦長イメージにエアリー感も
全体に透け感を帯びたメッシュニットは、エアリー感の際立つウエアです。メッシュ編みにもいろいろありますが、こちらは透けすぎない「うっすら加減」なので、安心して着られます。色はオフホワイトとチャコールグレーが用意されています。
オーバーサイズ気味のシルエットがボディラインをゆるっとカバー。適度にたるみやドレープが備わって、気負わないエフォートレスなムードに仕上がります。やや長めの着丈が生きて、落ち感のあるしなやかで穏やかな着映えに。
つなぎ目のないホールガーメント編みならではの、しんなりと体に沿う着心地。どこにも引っかかりのないストレスフリー感は格別です。ウエストアウトして縦長イメージを引き立て、ボトムスを少しだけ透けさせる着こなしがおすすめです。
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クールな透けタートルニット 秋からの重ね着コーデにも
トレンドのシアー素材がタートルネックのニットトップスにもお目見え。透ける素材のタートルネックは、ありそうでなかった、クールなアイテムです。もともと「シアーは夏向き、タートルは冬向き」というイメージがありますが、その両方をミックスする形で、シーズンをクロスオーバーしたわけです。「タートル＝カジュアル」のイメージもありますが、こちらはシアー素材だから、程よくフェミニン。割と薄手なので、秋の手前から着始められます。色はシックなブラックと、クリーンなホワイトの２色から選べます。
自然にボディとなじむニットは、華奢なシルエットを描き出します。素肌がほんのり透ける加減が大人女性のニュアンス。上品なセンシュアル（官能）を薫らせてくれます。
極細の糸を使っているので、薄い編地でも、しなやかな着映え。秋からのレイヤード使いにも重宝するはず。残暑の時期には、色味の近いブラやキャミソールと合わせて、透け感を引き出すアレンジも楽しめそう。オールホワイト、オールブラックのワントーンもおすすめです。
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