時代の変化とともに、アップデートし、
進化しているラウンジドレスの人気定番。
スタイリスト川上さやかさんがその魅力や
選び方、着こなしを教えてくれます。
──定番アイテムという立ち位置について教えてください
私にとって定番=安心感。トレンドが移り変わっても、それを受け止めてくれる定番があれば、新しい服にもなんなくチャレンジできます。目新しいものだけでまとめてしまうと、どこかちぐはぐでまとまりのない着こなしに。自分の中にひとつ軸があれば、いろんなものを取り入れてもブレないと思うんです。
──定番アイテムをフェミニンに着こなすポイントはありますか?
まずはシルエット選び。今は体のラインを強調する気分ではないので、体が泳ぐ大きめのシルエットから女性らしい華奢なパーツが覗いているくらいがちょうどいいと思います。首筋や手首がきれいに見えるのが大人の女っぽさかなと。あとは色。例えば、安心だからと言って黒ばかり選ぶのではなく、柔らかいベージュ系にするだけでもフェミニンに。今年はモカや赤みのあるブラウンもおすすめです。
オーバーサイズのジャコットと
きれいめ感をアップデート
オーバーサイズのジャコットと
きれいめ感をアップデート
「ニットは大きすぎると扱いに困るけれど、ちょうどいいサイジングなんです。デニムに少しインしているのですが、もたつかない丈感が優秀。襟ぐりを少し抜くことでデコルテの開きや丈の長さを微調節しています。アウトもインもできるから、着こなしの幅が広がるのもいいですね。大人っぽく装うなら、今年はジャケット以上コート未満のジャコットと。肩かけをしていますが、きちんと腕を通すこともでき、無理なく羽織れます。ブルーデニムで着こなしの明度を上げて。」
あいまいなワントーンを
シャープに、都会的に着る
あいまいなワントーンを
シャープに、都会的に着る
ひとくせ効いたストラップ
パンツを上品に受け止めて
ひとくせ効いたストラップ
パンツを上品に受け止めて
- model & styling:Sayaka Kawakami
- photography:Tomoko Meguro
- hair & make-up:YUMBOU(ilumini.)
- text:Machiko Suyama
- coordination:Tomoyo Ichiba(a&management)
スタイリスト川上さやかさんに聞く、
進化する新定番服
Find your steady
KAWAKAMI SAYAKA川上 さやか『oggi』や『BAILA』などの女性誌で活躍するスタイリスト。元会社員の経験を生かしたリアルな通勤スタイルが多くの支持を集める。初の著書『おしゃれになりたかったら、トレンドは買わない。』(講談社刊)が発売中。instagram:@sk_120