軽くて暖か、コスパも良し。
末永く付き合えるアウター決定版。

ロング丈とハーフ丈で登場したカシミヤコート。まずは今年のデザインについて教えてください。

岩崎はい。その年の気分を反映して作っているロングコートはというと、今年は大きめの襟がポイントです。身幅はたっぷり広く、肩幅が目立たなくて少しカジュアルな雰囲気が出るラグランスリーブと広めにとったアームホールが、ほどよい抜け感を演出します。あとは色。今年はライトなキャメルとグレーを用意しました。

もうひとつのハーフコートは、新しいスタイルですよね？

岩崎そうですね、こちらはバサッと羽織っていただけるタイプ。身幅を贅沢に大きく取り、ポンチョ風に着こなせるスタイルに仕立てました。ロングコートよりもカジュアル度は高めです。袖もワイドで筒形なので、ロールアップして着ていただくのもおすすめですし、身頃の両脇のホールからベルトを通して、絞って着るとまた違うムード。いろんなアレンジが楽しんでいただけると思います。

カシミヤコートといえば、高価で贅沢な憧れのアイテムというイメージが先行しますが、ガリャルダガランテのカシミヤコートはヒットアイテムと呼べるくらい毎シーズン売れています。作り手としては、どういったこだわりがあるのでしょうか？

岩崎はい。まず、肝心の素材ですが、イタリアの老舗メーカーが作る二重織りの生地を使っています。もちろんカシミヤ100％。柔らかくて表面の艶感も高級感があり、そして何より保温性抜群。二重織りのカシミヤ生地は通常とても高価なので、この生地のクオリティの確かさと価格バランスに惚れ込んで、もう5シーズン目。ガリャルダガランテの定番ともいうべき素材になっていますね。

カシミヤ特有のとろけるような柔らかさ、なめらかさ、そして軽やかさを兼ね備えた生地ですね。なのに、ペラっと薄いという感じはしない。

岩崎そうですね。これは専門用語になってしまうのですが、これはリバー素材と呼ばれる、原毛をたっぷり使って織りあげる贅沢な生地なんです。もっと言うと、ライトな色合いのロング丈バージョンのほうに使っているのは、染め上げた時の発色が良いホワイトカシミヤ。これは、カシミヤの生産量の中でも5％ほどしか採取されないと言われる希少な原料ですから、この生地自体がとても価値のあるものだと言えますね。こんなふうに、素材そのものに上質でエレガントな持ち味があるので、形はあくまでカチッとしすぎない、すこしこなれた着こなしのできるデザインにしています。

クオリティを重視しつつも、価格は150,000円。仕立てにもこだわりがあると聞きました。

岩崎はい、このコートには裏地がありません。背中の上のほうにだけ、滑りをよくするために裏地を付けているのですが、それ以外は表と同じテクスチャーのカシミヤ生地です。こうした、生地に裏表のない作りのことをリバー縫製というのですが、このリバー縫製は一着一着を手でまつり縫いしていくもので、熟練の職人さんの技術を要する手法なんです。裏地がないということは、その分だけ軽くなりますし、カシミヤの肌触りも楽しんでいただけます。着心地がいいということも、この2つのコートの魅力だと思います。

Designer's Voice

高級な素材をラフに着る、というバランスを目指してデザインしたこのコートは、きちんとしたシーンの装いにも、休日のデニムカジュアルなどにも似合う万能アウター。この素材ならではの気持ちよさを、末永く、たくさんのシーンで味わっていただけるはずと確信しています。

GALLARDAGALANTE MASTER PIECE 2019 AUTUMN & WINTER

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  02:
  Box Over Shirt

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  04:
  Square short boots