PRODUCTS / 07 ミラノ ドルマン ニット/ ミラノ チュニック ニットMilan Dolman Knit / Milan Tunic Knit
全ショップで圧倒的支持を誇る、
一枚完結の美人ニット
ガリャルダガランテの名品といえば、いちばんに挙がるのがミラノドルマンニット。一年を通してトップの売れ行きを誇る、ベストセラーアイテムです。素材は、希少なスーパーファインメリノウール。今シーズンは新たにチュニックタイプも仲間入りしました。
メリハリのある美シルエット、
決め手は編み地にあり。
毎年大人気のニットですが、まず何より形がキレイと評判。シルエットにはどんな工夫が凝らしてあるのですか?
岩崎はい。まず注目していただきたいのは、身頃と袖のバランス感です。身頃は体の線を拾わない、ゆったりとしたシルエットです。そして、そこからゆるやかに続くドルマンスリーブはというと、袖口のリブの部分はかなりタイトな作りです。
確かに、よく目を凝らすと身頃と袖で編み方が違う。
岩崎そうなんです。身頃は目が詰まっていて肉厚な編み地ですが、袖はリブ編みなんです。二の腕くらいまではゆとりがありますが、肘から下はピタっと腕に沿うくらい細身。だから、この袖をたくし上げるだけでも、ちょっといいニュアンスを出すことができます。あとはVネックライン。ここも鎖骨がキレイに見える開き具合や、上品に見えるパイピングにこだわりました。一枚で着てサマになるように、見えない部分までかなり計算してあります。
ラインが気になる背中やウエストはカバーして、体の中で比較的細い腕を強調するシルエットなんですね。
岩崎まさにそうですね。肉厚な編地の身頃はハリ感があって、体に張り付くこともありません。それに、ニットとはいえザックリ感のないスムースな風合いだから、オフィスなどで着ていただいてもOK。きちんと見える雰囲気に仕上げたのも、このニットの特長なんです。
ニット地そのものにもリッチな雰囲気がありますね。
岩崎そうですね。それは、ウールの中でも希少なスーパーファインメリノウールを採用しているからです。肉厚でハリがあるのに、ゴワゴワした印象にならないし、肌触りも柔らか。このミラノドルマンニットは、編み目が細かく詰まっているので、一着に要するウールの量も通常のニットに比べて多め。実はかなり贅沢な作りをしている一枚なんです。
毎年リピート買いしてくださる方も多いと、ショップから報告が入る一枚ですが、今年はどんな色バリエーションを用意していますか?
岩崎そうですね、ベーシックカラーと差し色になる明るめのカラーという構成は変わらないのですが、今年は黒が登場します。例年はダークな基本色としてネイビーを出しているので、黒は久々ですね。あとは、キャメル、青みのある大人っぽいパープル……このあたりは、女性らしくて秋冬に重宝するカラーです。淡いベージュにもぜひご注目ください。今回のベージュはほんのりメランジが入ったオートミール色。ベーシックな印象があるけど他にはあまりない、新鮮な色だと思います。
ミラノドルマンニットについてお話を伺ってきましたが、今年は同じ素材と編地でチュニックも新登場します。
岩崎そうですね。ゆったり身頃×フィットする袖というスタイルアップ設計は同じですが、こちらはストンとしたボックス型のシルエットで、お尻が隠れるくらいの長さです。
そして、身頃の両サイドには深いスリットが。
岩崎そうです、このスリットが着た時にほどよい抜け感を生むんです。そして、レイヤードの幅もぐっと広げてくれる。チュニックの下に、細身のパンツを合わせるのはもちろん、ワイドパンツでもいいですし、フレアスカートでもいい。ボトムを選ばず、コーディネートの幅を広げる一枚になればとデザインしました。襟もとはボートネックにしてありますが、インナーの下着やインナーのストラップが見えてしまわない開きにしてあります。色はモカとブルーの2色展開です。
Designer's Voice
スタイルアップができて、肌触りがいいデイリーニットとして誕生し、改良を重ねてきたミラノドルマンニットは、「これが完成形」といえる自信作。そこから派生したミラノチュニックも、ぜひお試しいただきたい一枚です。ご自宅で手洗い可能なので、シーズンを通してたくさん着ていただけたら嬉しいですね。
By/ Rie Iwasaki