PRODUCTS / 12 オーバーチェスターコートOver Chester Coat
オーバーサイズでモダンに着こなす
チェスターコート
伝統的なチェスターコートをベースにしながら、サイズ感やディテールなどにアレンジを加えてきたウールコートの2019年バージョン。今年はパターンや表面の加工などをアップデートして、さらに快適な着心地を実現しています。
スペシャルな仕上げ加工を凝らした、
完成度の高いアウター。
トレンドからすっかり定番的な立ち位置に落ち着いたチェスターコートですが、今年のガリャルダガランテは、どんなところにデザインのポイントを置いているのでしょうか?
岩崎チェスターコートはトレンド感をあまり打ち出さないアイテムですが、今年も引き続きゆったりとしたオーバーサイズで作っています。長さがあるので、身頃は少しだけコクーンフォルムに。あとは肩回りに注目。アームホールの切り替えがないスタイルになっています。
身頃から袖までひと続きになっていますね。
岩崎はい。ドルマンスリーブのような構造になっているので、着心地がスムース。それに、切り替えがないぶん、さまざまな体型の方に着こなしていただけると思います。どんな肩の幅や厚みでも、その人なりにサマになるという感じでしょうか。ちなみに、このコートには裏地を付けていないので、肩のダーツやポケットの袋布の始末をキレイに作りました。
まさに、裏側まで美しいですね。素材についてはいかがでしょうか。このウールは軽くて柔らかくて、表面の艶も上質感たっぷりですね。
岩崎ウールの中でも細く柔らかい「スーパー120’s」という原料を使った生地なんです。そして、裏表両面にリッチな起毛加工「シャルムビーバー加工」をかけているので、このウールが本来持っている光沢感や柔らかさを最大限に引き出せているんです。このシャルムビーバー加工は、生地の表面だけにかけるのが普通なのですが、今回は裏地なしのコートなので、裏表両面にかけています。
色はいかがでしょうか。
岩崎はい。今年は全3カラーで展開します。モカブラウンとグレー、そしてちょっと個性的なところだと、淡いパープル。そこに、水牛のボタンを合わせています。どの色も、末永く愛用していただけるように、上品な色味を厳選しました。
Designer's Voice
スタンダードアイテムと呼ぶにふさわしいチェスターコートですが、パッと見てわからない部分にはさまざまな計算が。個人的には、今年のスペシャルカラーとして用意したパープルがおすすめです。肌の色をキレイに見せて、華やかさもある色なので、ぜひトライしてみてください。
By/ Rie Iwasaki