04. Baker Pants / 2021SS MasterPiece
時代とテイストのミックス感を
腰高ベイカーパンツ
シーズンレスで活躍するベイカーパンツは細身のテーパードシルエット。腰回りやヒップをほどよく包み込むハイウエストで、ストレッチ性にも優れているから穿き心地抜群。カーキとベージュの使いやすいアースカラーが揃う。
「大人の場合、ベイカーパンツはともすると懐かしい印象になりがちなので、新しいアイテムで更新感を加えたり、真逆のテイストをミックスするとうまくいきます。ワンショルダートップのようなアイテムは今年らしくて最適。肌を見せるのに抵抗があるなら、ニットをゆるく羽織ったり、足元をベアで華奢なサンダルにしてみるのも効果的です」。
「ワーク系のパンツをコーディネイトする際、カジュアルスタイルしか頭に浮かばないという人も多いのでは。やっぱりTシャツやボーダーを合わせたくなりますよね。大人はできるだけ一枚で着ず、肩が落ちるオーバーサイズのシャツをさらりと羽織って奥行きを。ジャケットだと堅苦しくなってしまうので、シャツがベスト。今の気分のラフなフォルムに仕上がります」。
「カーキは黒やニュアンスカラー、インパクトのあるビビッドカラーまで受け止めてくれる万能な色。シアーなオレンジのボリュームシャツとの組み合わせもぜひトライを。どんな色も合うことがわかったら、おしゃれの幅が広がって嬉しいですよね」。
For example
「私は色違いのベージュをピックアップ。ロゴTシャツにナイロンのシングルコートを羽織って、クールさやモードをほんのり意識します。カジュアルこそ、辛口な要素がどこかにないとファッションと年齢がちぐはぐになる気がして……。モード色が強いのも苦手なので、力を抜きつつ、大人のカジュアルを目指します」。(村山佳世子)
Pants / ¥16,500 GALLARDAGALANTE
coat / seya.
t-shirt & shoes / Maison Margiela
Bag / CELINE
※小物はすべて本人の私物です
村山 佳世子
Kayoko Murayama
『éclat』や『Marisol』など多くの女性誌やカタログで活躍するスタイリスト。シンプルでいて時代の空気を巧みに取り入れた優れた審美眼の持ち主と呼び声が高い。著書『一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネイト』(集英社刊)が大ヒット。